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    【コラム】”セカンドキャリアの考え方”について

     


    セカンドキャリアの考え方について

    生きていく上で重要なことです。プロスポーツでは話題になります。
    ここ数年で様々な団体の方々から聞こえてきた内容でもあります。
    良い言葉の響きですが本質を理解しての発言なのかも気になるところです。

     

    日本のesportsについて議論をするにあたり、避けては通れない問題として「選手のセカンドキャリア」があります。将来の安定があることはとても良い事で疑う余地はありません。

    解決に向けて動いている人も多いようですし、私も選手のその後については熟慮しているつもりです。ただ、ここ最近の「セカンドキャリアを用意するのが当たり前」のような風潮には少し疑問を持ちます。

    スポーツにしても何にしても特にプロの世界にて、セカンドキャリアの心配がないことをアピールする”プロの世界”があるのでしょうか? 少なくとも、私は聞いたことがありません。プロとは弱肉強食の世界。強い者が残り弱い者が去る。とてもシンプルです。だからこそ、成功したときのリターンが大きく(高額の賞金など)、当然それ相応のリスクもあります。

    現役の時に多くのことを学び、人間性や技術を磨き、理論、信頼関係を構築した人が次のステップに行くことこそ、真のセカンドキャリアだと思います。用意されるものではなく、自分で階段を上ること。何も準備をしていない人にエスカレーターを用意してあげることではありません。

    プロのプレイヤーになるのはゴールではなくスタートです。重要なのは、いつまで選手として生き残れるか、どれだけ結果を残せるか。セカンドキャリアも同じことです。要はステージが変わるだけ。セカンドキャリア先に足を踏み入れることはゴールではなく、そこからが重要なのではないでしょうか。

    真剣にゲームに取り組んだ選手が引退後に働ける場所を用意するのは、たしかに大切です。”当たり前”という考えからもう一歩先のことを考えてもいいでしょう。その選手がセカンドキャリア先で戦力になれるかどうか、です。

    プロゲーマー志望者の中には、精神的に幼い若者が多いのは事実です。彼らが社会の常識や成人としての考え方を身に付ける前に、気軽にセカンドキャリアを用意するのは逆に無責任だと思います。良い事を言っているのは間違いありませんが、本質を間違えていてはデメリットの方が大きくなってしまいます。

    どんなに優れた外枠を作っても、それを活かすも殺すも、結局は人です。チームも人がいるから成り立ち、すべてはその人の質や人間性に関わってきます。イメージを良くするだけのセカンドキャリアであれば必要ないと思います。

    現役もセカンドキャリアも、場所は違えども戦う場所。就職先でも成長し、何らかの利益を生み出せるから、そこにいられるのです。そもそも一生安泰な場所なんて存在しません。それなのに、あたかも安心して人生を送れるようなアピールの仕方には違和感を感じます。

    セカンドキャリアを得たいのであれば、それだけの価値を身に着けること。当たり前のことです。努力せずに次のステージ行くことが当たり前になってしまったら、そのシーンは終息に向かうでしょう。

    引退とは自分を見つめ直すこと。選手たちには、自分の軌跡を振り返ったときに、誇りを持てるようになってほしい。そのためには、一人の人間として少しずつ力をつけながら、いざという時に慌てずに済むように日々を送ることを勧めたいです。

    2018年03月17日

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